喪中はがき

喪中お礼状例文文例集|そのまま使える例文とマナー

公開:2026.06.18 更新:2026.06.18

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身内に不幸があった際、「年賀状を控えることをどのように伝えれば失礼にならないだろうか」「忌み言葉を使っていないか」と、不安を感じる方は少なくありません。喪中はがきは単なる年賀欠礼のお知らせではなく、故人への弔意とともに、生前のお礼を伝える大切な役割を持っています。特に香典や弔電をいただいた方には、感謝の気持ちを添えることが重要です。相手との関係性を損なうことなく、品位を保った文章を送ることが求められます。この記事では、フォーマルな場面から親しい方へ向けたものまで、具体的な文例と避けるべき表現、正しいマナーについて整理して解説します。

喪中お礼状例文の文例集

喪中はがきを作成する際は、単に「年賀状をお休みします」と伝えるだけでなく、構成要素を適切に整えることが大切です。この際、相手に失礼のないよう、故人の逝去日や享年(または命日)、生前賜りましたご厚情への感謝、年賀状の儀を辞退する旨、略儀ながら書中にて通知する旨、そして結びの挨拶といった要素を盛り込むのが一般的です。

格式高い文章では、句読点を用いないのが慣習とされています。これは「お祝い事ではないため」という理由に加え、「句読点で文章を区切る(=縁を切る)」ことを避けるという意味合いも含まれているためです。また、言葉選びにも細心の注意が必要となります。「死」や「死亡」といった直接的な表現は避け、「逝去」「永眠」「他界」「旅立つ」といった丁寧な言い換えを用いることが望ましいでしょう。さらに、「度々」「重ね重ね」「再び」といった、不幸が重なることを連想させる忌み言葉の使用も控えるのがマナーです。冒頭には「寒冷の候」や「師走の候」といった、その時期にふさわしい時候の挨拶を添え、結びには「敬具」を用いることで、より格調高い印象を与えることができます。

例文: 謹啓 ○○の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます さて かねてより病気療養中でありました父 ○○ 儀 去る○月○日に永眠いたしました つきましては 誠に勝手ながら本年は年賀状の儀を謹んでお辞退申し上げます 略儀ながら書中をもちまして謹んでご通知申し上げます 敬具

親しい間柄であれば、句読点を使用し、少し柔らかい口調で伝えることも可能です。形式にこだわりすぎず、相手の心情に寄り添うような言葉選びが求められます。例えば、今後の連絡についても一言触れておくと、受け取った側も安心できるでしょう。

例文: 寒さがいよいよ厳しくなってまいりました。 かねてより病気療養中でした父 ○○ が、去る○月○日に他界いたしました。 そのため、本年は年賀状をお休みさせていただくことにいたしました。 落ち着きましたら、改めてご連絡させていただきます。 どうぞ変わらぬお付き合いをお願いいたします。

葬儀に際していただいた香典、弔電、供花などに対し、感謝の意を明記する構成です。この場合は「お礼状」としての役割が強まるため、より丁寧な言葉選びが求められます。特に、四十九日法要を無事に終えた報告を添えることで、相手に安心感を与えることができるでしょう。

例文: さて 去る○月○日の父 ○○ 儀 逝去に際しましては ご丁重なるご厚志を賜り 誠にありがとうございました おかげさまで無事に四十九日法要を相済ませることができました つきましては 本年は年賀状の儀をご辞退申し上げます 略儀ながら書中をもちまして謹んで御礼申し上げます

文例を書くときのポイント・マナー

喪中はがきを作成する際、言葉選びには細心の注意を払う必要があります。最も重要なのは、受け取る側に不快感や強い衝撃を与えないための「忌み言葉」の回避です。「死ぬ」や「死亡」といった直接的で生々しい表現は、故人の尊厳を損なうだけでなく、相手の心情を乱しかねないため、「逝去」「永眠」「他界」「旅立つ」といった、より丁寧で柔らかな婉曲表現に置き換えるのがマナーとされています。また、「度々(たびたび)」「重ね重ね(かさねがさね)」「再び」「繰り返す」といった言葉は、不幸が重なることを連想させるため、避けるべき表現です。さらに、数字の「四(死)」や「九(苦)」のように、音から不吉な意味を想起させる数値の使用についても、細かな配慮が求められます。こうした言葉選びのひとつひとつが、故人を偲ぶ気持ちと、相手への敬意を表すことにつながります。

次に、文章の区切りである「句読点」の扱いについても検討が必要です。伝統的な慣習においては、句読点は「お付き合いを途切れさせるもの」と捉えられることがあり、「今後のお付き合いが途切れないように」という願いを込めて、あえて句読点を一切用いない形式で作成するのが一般的とされています。しかし、一方で、相手との関係性によっては、現代的な判断が求められる場面もあります。例えば、非常に親しい友人や親戚に対しては、読みやすさを考慮したり、自身の心情をより丁寧に伝えたりするために、あえて句読点を使用してもよいとされる側面があります。ただし、あくまでも相手の家族の考え方や地域の慣習、宗教的な背景に配慮し、失礼のない範囲で判断することが大切です。

文例の構成としては、故人がいつ亡くなられたのかという「逝去日」や、何歳で亡くなられたかを示す「享年」を記し、生前賜りましたご厚情への感謝を述べるのが標準的な流れです。「生前のご指導に深く感謝いたします」といった言葉とともに、今後とも変わらぬお付き合いをお願いする旨を添えることで、丁寧な印象を与えることができます。情報を詰め込みすぎず、簡潔かつ丁寧にまとめることが、弔意を伝える上でのポイントとなります。

最後に、投函時期の管理も忘れてはなりません。喪中はがきは、相手が年賀状の準備や発送作業を開始してしまう前に届く必要があります。具体的には、11月中旬から12月上旬ごろには手元に届くようなスケジュールを計画しましょう。早めに準備を進めておくことで、慌てずに丁寧な案内を作成でき、相手への配慮を形にすることができます。

アレンジ・カスタマイズのコツ

文例をそのまま使うだけでなく、少しだけ「自分らしさ」や「相手への配慮」を加えることで、より心のこもった案内になります。

例えば、「生前のお礼」という定型句に対し、「生前賜りましたご厚情に深く感謝いたします」のように、具体的な感謝のニュアンスを肉付けするテクニックがあります。また、相手への負担を減らすための配慮として、「落ち着きましたら改めてご連絡させていただきます」といった一言を添えるのもよいでしょう。

ただし、あまりに個人的な内容を書きすぎると、弔意としての品位を損なう恐れがあります。あくまで「お知らせ」としての役割を主軸に、相手との関係性に合わせた適切な言葉選びを心がけてください。

よくある質問(FAQ)

喪中と忌中の期間の違いは?
一般的な目安として、喪中は故人が亡くなった日から1年間、忌中は四十九日までとされています。ただし、これらは宗教や地域、家族の考え方によって異なるため、一概には正解とは言えません。自身の状況に合わせて判断することが大切です。
句読点を使用しても失礼になりませんか?
基本的には、儀礼的な文章では句読点を入れないのがマナーとされています。しかし、親しい間柄の方に対して、より気持ちを込めて分かりやすく伝えたい場合には、使用してもよいとされる側面があります。相手との関係性に応じて使い分けましょう。
いつ頃までに投函すべきですか?
年賀状が元旦に届くことを前提として、11月中旬から12月上旬ごろに相手の手元へ届くようなスケジュールで準備を進めるのが目安です。早めに準備を完了させておくことで、余裕を持って丁寧な案内を送ることができます。